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                <div class="container"></div>
              
            
!

CSS

              
                .App {
  text-align: center;
  /* display: flex; */
  /* align-items: center; */
  /* justify-content: center; */
  /* width: 100%; */
  /* height: 100vh; */
}

li {
  list-style: none;
}

              
            
!

JS

              
                function App() {
  // const [inputValue, setInputValue] = useState("おk");
  // const [todos, setTodos] = useState<Todo[]>(ITEMS);
  data.sort(() => Math.random() - 0.5);

  return (
    <div className="App">
      <div>
        <h2>百人一首の map 表示</h2>
        <ul className="hyakunin">
          {data.map((data) => (
            <li key={data.id}>
              <p>{data.id}</p>
              <p>{data.upper}</p>
              <p>{data.lower}</p>
              <p>{data.meaning}</p>
            </li>
          ))}
        </ul>
      </div>
    </div>
  );
}

const data = [
  {
    id: 1,
    speech: "ん。秋の田のかりほのいおの苫を荒みわがころもでは露に濡れつつ",
    upper: "あきのたのかりほのいほのとまをあらみ",
    lower: "わがころもではつゆにぬれつつ",
    meaning: "秋の田の仮小屋の苫があらいので私の着物の袖が濡れている",
    kanjikana: "秋の田のかりほの庵の苫を荒みわがころも手は露に濡れつつ"
  },
  {
    id: 2,
    speech: "ん。春すぎて夏きにけらし白たへのころもほすちょうあまのかぐやま",
    upper: "はるすぎてなつきにけらししろたへの",
    lower: "ころもほすてふあまのかぐやま",
    meaning:
      "春は過ぎて夏が来てしまったようで、香具山には、着物が干されているらしい",
    kanjikana: "春すぎて夏来にけらし白たへのころもほすてふあまの香具山"
  },
  {
    id: 3,
    speech: "ん。あしびきの山鳥の尾のしだり尾のながながし夜をひとりかもねん",
    upper: "あしびきのやまどりのをのしだりをの",
    lower: "がながしよをひとりかもねむ",
    meaning: "山鳥の垂れ尾ではないが、長い夜をひとり寂しく寝る",
    kanjikana: "あしひきの山鳥の尾のしだり尾のながながし夜をひとりかも寝む"
  },
  {
    id: 4,
    speech: "ん。田子の浦にうちいでて見れば白たへの富士の高嶺に雪はふりつつ",
    upper: "たごのうらにうちいでてみればしろたへの",
    lower: "ふじのたかねにゆきはふりつつ",
    meaning:
      "田子の浦に出てみると、まっ白な富士の山の高い峰に雪がふり続けている",
    kanjikana: "田子の浦にうちいでて見れば白たへの富士の高嶺に雪は降りつつ"
  },
  {
    id: 5,
    speech: "ん。奥山にもみぢ踏わ分け鳴く鹿の声聞くときぞ秋は悲しき",
    upper: "おくやまにもみぢふみわけなくしかの",
    lower: "こゑきくときぞあきはかなしき",
    meaning:
      "奥山で紅葉をふみわけて鳴いている鹿の声を聞くと、この秋の寂しさが身にしみる",
    kanjikana: "奥山にもみぢ踏み分け鳴く鹿の声聞く時ぞ秋は悲しき"
  },
  {
    id: 6,
    speech: "ん。かささぎの渡せる橋に置く霜の白きを見ればよぞふけにける",
    upper: "かささぎのわたせるはしにおくしもの",
    lower: "しろきをみればよぞふけにける",
    meaning:
      "かささぎが渡したという橋ではないが、橋の上に降りた白い霜を見ると、夜も更けたと思う",
    kanjikana: "かささぎの渡せる橋に置く霜の白きを見れば夜ぞふけにける"
  },
  {
    id: 7,
    speech: "ん。あまの原ふりさけ見ればかすがなるみ笠の山にいでし月かも",
    upper: "あまのはらふりさけみればかすがなる",
    lower: "みかさのやまにいでしつきかも",
    meaning:
      "空を振り仰いで眺めると、美しい月が出ているが、故郷の三笠の山に出た月と同じだなぁ",
    kanjikana: "あまの原ふりさけ見ればかすがなるみ笠の山にいでし月かも"
  },
  {
    id: 8,
    speech: "ん。わがいおは都のたつみしかぞ住む世をうぢやまと人は言うなり",
    upper: "わがいほはみやこのたつみしかぞすむ",
    lower: "よをうぢやまとひとはいふなり",
    meaning:
      "私の庵は都の東南でくらしているが世間は私がうじうじ暮らしていると噂している",
    kanjikana: "わが庵は都のたつみしかぞ住む世を宇治山と人は言ふなり"
  },
  {
    id: 9,
    speech: "ん。花の色はうつりにけりないたづらにわが身世にふるながめせしまに",
    upper: "はなのいろはうつりにけりないたづらに",
    lower: "わがみよにふるながめせしまに",
    meaning: "桜の花をぼんやりと眺めているうちに、花の色は褪せてしまいました",
    kanjikana: "花の色はうつりにけりないたづらにわが身世にふるながめせしまに"
  },
  {
    id: 10,
    speech: "ん。これやこの行くも帰るも別れては知るも知らぬも逢坂の関",
    upper: "これやこのゆくもかへるもわかれては",
    lower: "しるもしらぬもあふさかのせき",
    meaning:
      "行く人も帰る人も、別れては、知っている人も知らない人も、ここで出会うという逢坂の関だ",
    kanjikana: "これやこの行くも帰るも別れては知るも知らぬも逢坂の関"
  },
  {
    id: 11,
    speech: "ん。わたの原やそしまかけて漕ぎいでぬと人にはつげよあまの釣舟",
    upper: "わたのはらやそしまかけてこぎいでぬと",
    lower: "ひとにはつげよあまのつりぶね",
    meaning:
      "大海原の多くの島々に漕ぎ出して行ったと、人に告げてくれ、釣舟の漁夫よ",
    kanjikana: "わたの原八十島かけて漕ぎいでぬと人には告げよあまの釣舟"
  },
  {
    id: 12,
    speech: "ん。あまつかぜ雲のかよいぢ吹きとぢよをとめの姿しばしとどめん",
    upper: "あまつかぜくものかよひぢふきとぢよ",
    lower: "をとめのすがたしばしとどめむ",
    meaning:
      "風よ、雲の中にある道を吹いて閉じてくれないか、乙女たちの姿を、しばらくここに引き留めておけよう",
    kanjikana: "あまつ風雲のかよひ路吹きとぢよをとめの姿しばしとどめむ"
  },
  {
    id: 13,
    speech: "ん。つくばねの峰よりおつるみなのがわ恋ぞ積りて淵となりぬる",
    upper: "つくばねのみねよりおつるみなのがは",
    lower: "こひぞつもりてふちとなりぬる",
    meaning:
      "筑波山の峯から流れてくるみなの川は、小さなせせらぎがやがては深い淵をつくる",
    kanjikana: "つくばねの峰より落つるみなの川恋ぞ積りて淵となりぬる"
  },
  {
    id: 14,
    speech: "ん。みちのくの忍ぶもぢずり誰ゆゑに乱れそめにしわれならなくに",
    upper: "みちのくのしのぶもぢずりたれゆゑに",
    lower: "みだれそめにしわれならなくに",
    meaning:
      "奥州のしのぶもじずりの乱れ模様のように、私も乱れているが、誰のためにこのように乱れたと言うのか",
    kanjikana: "みちのくの忍ぶもぢずり誰ゆゑに乱れそめにしわれならなくに"
  },
  {
    id: 15,
    speech: "ん。君がため春の野にいでて若菜つむわがころもでに雪はふりつつ",
    upper: "きみがためはるののにいでてわかなつむ",
    lower: "わがころもでにゆきはふりつつ",
    meaning:
      "あなたのために春の野に出て若菜を摘んでいるが、私の着物の袖に雪が降りかかってる",
    kanjikana: "君がため春の野にいでて若菜摘むわがころも手に雪は降りつつ"
  },
  {
    id: 16,
    speech: "ん。立ち別れいなばの山の峰におうるまつとし聞かばいざ帰りこん",
    upper: "たちわかれいなぱのやまのみねにおふる",
    lower: "まつとしきかばいまかへりこむ",
    meaning:
      "あなたと別れて行くけれども、あなたが待っていると聞いたなら、すぐにも帰ってくる",
    kanjikana: "立ち別れいなばの山の峰に生ふるまつとし聞かばいざ帰り来む"
  },
  {
    id: 17,
    speech: "ん。ちはやふる神代も聞かず竜田川からくれないに水くくるとは",
    upper: "ちはやぶるかみよもきかずたつたがは",
    lower: "からくれなゐにみづくくるとは",
    meaning:
      "竜田川一面に紅葉が散り敷いて、水を染めあげるなどという事は聞いたことがない",
    kanjikana: "ちはやふる神代も聞かず竜田川からくれなゐに水くくるとは"
  },
  {
    id: 18,
    speech: "ん。すみのえの岸による波よるさへや夢のかよいぢ人目よくらん",
    upper: "すみのえのきしによるなみよるさへや",
    lower: "ゆめのかよひぢひとめよくらむ",
    meaning:
      "住の江の岸に寄せる波の、夜でさえ、夢の中であなたは人目をはばかって会ってくれない",
    kanjikana: "すみの江の岸による波よるさへや夢のかよひ路人目よくらむ"
  },
  {
    id: 19,
    speech: "ん。なにはがた短きあしのふしのまもあわでこの世をすごしてよとや",
    upper: "なにはがたみじかきあしのふしのまも",
    lower: "あはでこのよをすぐしてよとや",
    meaning:
      "難波潟の芦の、短い節と節の間のような短い時間でさえ会わずにこの世を過ごして行けと言うのか",
    kanjikana: "なにはがた短きあしのふしのまもあはでこの世をすごしてよとや"
  },
  {
    id: 20,
    speech: "ん。わびぬれば今ハた同じなにはなるみをつくしてもあわんとぞ思う",
    upper: "わびぬればいまはたおなじなにはなる",
    lower: "みをつくしてもあはむとぞおもふ",
    meaning:
      "会えずにいると、身を捨てたのと同じことだ。いっその身を捨てて会いたいと思う",
    kanjikana: "わびぬれば今はた同じなにはなるみをつくしてもあはむとぞ思ふ"
  },
  {
    id: 21,
    speech: "ん。今こんと言いしばかりに長月の有明の月を待ちいでつるかな",
    upper: "いまこむといひしばかりにながつきの",
    lower: "ありあけのつきをまちいでつるかな",
    meaning:
      "すぐ来るとあなたが言ったので、長い夜を待って有明の月が出る頃を迎えてしまった",
    kanjikana: "今来むと言ひしばかりに長月の有明の月を待ちいでつるかな"
  },
  {
    id: 22,
    speech: "ん。吹くからに秋の草木のしをるればむべ山風を嵐と言うらん",
    upper: "ふくからにあきのくさきのしをるれば",
    lower: "むべやまかぜをあらしといふらむ",
    meaning:
      "山風が吹くと、秋の草や木が萎れるので、山風のことを嵐と言うのだろう",
    kanjikana: "吹くからに秋の草木のしをるればむべ山風を嵐と言ふらむ"
  },
  {
    id: 23,
    speech: "ん。月見ればちぢにものこそかなしけれわが身ひとつの秋にはあらねど",
    upper: "つきみればちぢにものこそかなしけれ",
    lower: "わがみひとつのあきにはあらねど",
    meaning:
      "月を眺めると、様々と思い起こされ物悲しい。秋は私ひとりだけの物ではないのだが",
    kanjikana: "月見ればちぢにものこそ悲しけれわが身ひとつの秋にはあらねど"
  },
  {
    id: 24,
    speech: "ん。このたびはぬさも取りあえずたむけ山もみぢのにしき神のまにまに",
    upper: "このたびはぬさもとりあへずたむけやま",
    lower: "もみぢのにしきかみのまにまに",
    meaning:
      "今度の旅は捧げるぬさを用意することも出来なかったが、この手向山の紅葉を捧げよう",
    kanjikana: "このたびはぬさも取りあへずたむけ山もみぢのにしき神のまにまに"
  },
  {
    id: 25,
    speech: "ん。名にしおはば逢坂やまのさねかづら人に知られで来るよしもがな",
    upper: "なにしおはばあふさかやまのさねかづら",
    lower: "ひとにしられでくるよしもがな",
    meaning:
      "逢坂山のさねかずらと言う名前なのだから、なんとかあなたのもとにいく方法を知りたいものだ",
    kanjikana: "名にし負はば逢坂山のさねかづら人に知られで来るよしもがな"
  },
  {
    id: 26,
    speech: "ん。小倉山峰のもみぢば心あらば今ひとたびのみゆき待たなむ",
    upper: "をぐらやまみねのもみぢばこころあらば",
    lower: "いまひとたびのみゆきまたなむ",
    meaning:
      "小倉山の峰の紅葉の葉よ、もしお前に心があるならば、もう一度の行幸を待ってくれないか",
    kanjikana: "小倉山峰のもみぢ葉心あらば今ひとたびのみゆき待たなむ"
  },
  {
    id: 27,
    speech: "ん。みかの原わきて流るる泉がわいつ見きとてか恋しかるらん",
    upper: "みかのはらわきてながるるいづみがは",
    lower: "いつみきとてかこひしかるらむ",
    meaning:
      "みかの原を湧き出て流れる泉川ではないが、いつから恋しくなったのだろうか",
    kanjikana: "みかの原わきて流るる泉川いつ見きとてか恋しかるらむ"
  },
  {
    id: 28,
    speech: "ん。山里は冬ぞ寂しさまさりける人目も草もかれぬと思えば",
    upper: "やまざとはふゆぞさびしさまさりける",
    lower: "ひとめもくさもかれぬとおもへば",
    meaning:
      "山里は冬はとりわけ寂しく感じられる。尋ねる人も途絶え、草も枯れてしまうのだと思うと",
    kanjikana: "山里は冬ぞ寂しさまさりける人目も草もかれぬと思へば"
  },
  {
    id: 29,
    speech: "ん。心あてに折らばや折らん初霜の置きまどはせる白菊の花",
    upper: "こころあてにをらばやをらむはつしもの",
    lower: "おきまどはせるしらぎくのはな",
    meaning:
      "適当に折ろうか。初霜の白さに、いずれが霜か白菊の花か見分けもつかない",
    kanjikana: "心あてに折らばや折らむ初霜の置きまどはせる白菊の花"
  },
  {
    id: 30,
    speech: "ん。有明のつれなく見えし別れより暁ばかりうきものわなし",
    upper: "ありあけのつれなくみえしわかれより",
    lower: "あかつきばかりうきものはなし",
    meaning:
      "有明の月のつれない別れの時から、有明の月がかかる夜明けほどつらいものはない",
    kanjikana: "有明のつれなく見えし別れより暁ばかりうきものはなし"
  },
  {
    id: 31,
    speech: "ん。朝ぼらけ有明の月と見るまでに吉野の里にふれる白雪",
    upper: "あさぼらけありあけのつきとみるまでに",
    lower: "よしののさとにふれるしらゆき",
    meaning: "まるで有明の月かと思うほどに、吉野の里には白雪が降り積もっている",
    kanjikana: "朝ぼらけ有明の月と見るまでに吉野の里に降れる白雪"
  },
  {
    id: 32,
    speech: "ん。山がわにかぜのかけたるしがらみは流れもあへぬもみぢなりけり",
    upper: "やまがはにかぜのかけたるしがらみは",
    lower: "ながれもあへぬもみぢなりけり",
    meaning: "山川に、風が架けた柵があったが、流れきれずにいる紅葉だった",
    kanjikana: "山川に風のかけたるしがらみは流れもあへぬもみぢなりけり"
  },
  {
    id: 33,
    speech: "ん。ひさかたの光のどけき春の日にしづ心なく花の散るらん",
    upper: "ひさかたのひかりのどけきはるのひに",
    lower: "しづこころなくはなのちるらむ",
    meaning:
      "日の光がのどかな春の日に、どうして落着いた心もなく、花は散っていくのか",
    kanjikana: "ひさかたの光のどけき春の日にしづ心なく花の散るらむ"
  },
  {
    id: 34,
    speech: "ん。たれをかも知る人にせん高砂の松も昔の友ならなくに",
    upper: "たれをかもしるひとにせむたかさごの",
    lower: "まつもむかしのともならなくに",
    meaning:
      "誰を友とすればいいのだろう。高砂の松でさえ昔からの友ではないのだから",
    kanjikana: "たれをかも知る人にせむ高砂の松も昔の友ならなくに"
  },
  {
    id: 35,
    speech: "ん。ひとははいさ心も知らずふる里は花ぞ昔のかににおいける",
    upper: "ひとはいさこころもしらずふるさとは",
    lower: "はなぞむかしのかににほひける",
    meaning:
      "あなたの心はどうか分からないが、この里では、花は昔のままの香りで咲きにおっている",
    kanjikana: "人はいさ心も知らずふる里は花ぞ昔の香に匂(にほ)ひける"
  },
  {
    id: 36,
    speech: "ん。夏のよはまだ宵ながら明けぬるを雲のいづこに月宿るらん",
    upper: "なつのよはまだよひながらあけぬるを",
    lower: "くものいづこにつきやどるらむ",
    meaning:
      "夏の夜は、まだ宵のうち明けてしまう。月は雲のどの辺りにいるのだろうか",
    kanjikana: "夏の夜はまだ宵ながら明けぬるを雲のいづこに月宿るらむ"
  },
  {
    id: 37,
    speech: "ん。白露にかぜの吹きしく秋の野はつらぬきとめぬ玉ぞ散りける",
    upper: "しらつゆにかぜのふきしくあきののは",
    lower: "つらぬきとめぬたまぞちりける",
    meaning:
      "白露に風が吹いている秋の野は、まるで糸に通してとめてない玉が、美しく散るようだ",
    kanjikana: "白露に風の吹きしく秋の野はつらぬきとめぬ玉ぞ散りける"
  },
  {
    id: 38,
    speech: "ん。わすらるる身をば思わずちかいてし人の命の惜しくもあるかな",
    upper: "わすらるるみをばおもはずちかひてし",
    lower: "ひとのいのちのをしくもあるかな",
    meaning:
      "忘れられる我が身のことは良いのですが、いつまでも愛すと誓ったあなたの命が借しい",
    kanjikana: "忘らるる身をば思はずちかひてし人の命の惜しくもあるかな"
  },
  {
    id: 39,
    speech: "ん。浅茅うの小野のしの原忍ぶれどあまりてなどか人の恋しき",
    upper: "あさぢふのをののしのはらしのぶれど",
    lower: "あまりてなどかひとのこひしき",
    meaning: "浅茅の生えた小野の篠原ではないが、忍んでも忍びきれない恋しさだ",
    kanjikana: "浅茅生の小野のしの原忍ぶれどあまりてなどか人の恋しき"
  },
  {
    id: 40,
    speech: "ん。忍ぶれど色にいでにけりわが恋はものや恩うと人の問うまで",
    upper: "しのぶれどいろにいでにけりわがこひは",
    lower: "ものやおもふとひとのとふまで",
    meaning:
      "隠していたけれど顔色に出てしまった私の恋は、物思いをしているのではと、人が尋ねるほどまでだ",
    kanjikana: "忍ぶれど色にいでにけりわが恋はものや恩ふと人の問ふまで"
  },
  {
    id: 41,
    speech: "ん。恋すちょうわが名はまだき立ちにけりひとしれずこそ思いそめしか",
    upper: "こひすてふわがなはまだきたちにけり",
    lower: "ひとしれずこそおもひそめしか",
    meaning:
      "恋をしているという噂がもう広まってしまった。人には知られないよう、密かに思い始めたのに",
    kanjikana: "恋すてふわが名はまだき立ちにけり人知れずこそ思ひそめしか"
  },
  {
    id: 42,
    speech: "ん。ちぎりきなかたみに袖をしぼりつつすえの松山波越さじとは",
    upper: "ちぎりきなかたみにそでをしぼりつつ",
    lower: "すゑのまつやまなみこさじとは",
    meaning:
      "約束を交わした。互いに涙の袖をしぼりながら、波があの末の松山を決して越すことがないようにと",
    kanjikana: "ちぎりきなかたみに袖をしぼりつつ末の松山波越さじとは"
  },
  {
    id: 43,
    speech: "ん。あい見てののちの心にくらぶれば昔はものを思わざりけり",
    upper: "あひみてののちのこころにくらぶれば",
    lower: "むかしはものをおもはざりけり",
    meaning:
      "逢ってからの苦しい恋心に比べると会う前の恋心の苦しみなどは何でもなかった",
    kanjikana: "あひ見ての後の心にくらぶれば昔はものを思はざりけり"
  },
  {
    id: 44,
    speech: "ん。あうことの絶えてしなくばなかなかに人をも身をも恨みざらまし",
    upper: "あふことのたえてしなくばなかなかに",
    lower: "ひとをもみをもうらみざらまし",
    meaning: "会うことがなかったらば、こんなに恨むことはなかっただろう",
    kanjikana: "あふことの絶えてしなくばなかなかに人をも身をも恨みざらまし"
  },
  {
    id: 45,
    speech: "ん。あわれとも言うべき人は思おえで身のいたづらになりぬべきかな",
    upper: "あはれともいふべきひとはおもほえで",
    lower: "みのいたづらになりぬべきかな",
    meaning:
      "私を哀れだと思ってくれそうな人も、いように思えないので、虚しかった人生になってしまう",
    kanjikana: "あはれとも言ふべき人は思ほえで身のいたづらになりぬべきかな"
  },
  {
    id: 46,
    speech: "ん。ゆらのとを渡るふなびとかぢを絶え行くえも知らぬ恋の道かな",
    upper: "ゆらのとをわたるふなびとかぢをたえ",
    lower: "ゆくへもしらぬこひのみちかな",
    meaning:
      "由良の海峡を渡る人が、かじなしに漂っているように、恋の行方も、どこへ漂っていくのかわからない",
    kanjikana: "ゆらのとを渡る舟人かぢを絶え行くへも知らぬ恋の道かな"
  },
  {
    id: 47,
    speech: "ん。やえむぐらしげれるやどの寂しきに人こそ見えね秋はきにけり",
    upper: "やへむぐらしげれるやどのさびしきに",
    lower: "ひとこそみえねあきはきにけり",
    meaning:
      "雑草の生い茂った宿は寂しく、人は誰も訪ねてはこないが、秋だけは訪れる",
    kanjikana: "八重むぐら茂れるやどの寂しきに人こそ見えね秋は来にけり"
  },
  {
    id: 48,
    speech: "ん。風をいたみ岩打つ波のおのれのみくだけてものを思う頃かな",
    upper: "かぜをいたみいはうつなみのおのれのみ",
    lower: "くだけてものをおもふころかな",
    meaning:
      "風が強いので、岩に打ちつける波が自分ばかりが砕け散ってしまうように、私の心は砕け散るばかりのこの頃だ",
    kanjikana: "風をいたみ岩打つ波のおのれのみくだけてものを思ふ頃かな"
  },
  {
    id: 49,
    speech: "ん。み垣もりえじのたく火の夜はもえ昼は消えつつものをこそ思え",
    upper: "みかきもりゑじのたくひのよるはもえて",
    lower: "ひるはきえつつものをこそおもへ",
    meaning:
      "御垣を守る衛士のかがり火が、夜は燃えて昼間は消えるように、私も夜は燃え、昼間は思い悩んでいる",
    kanjikana: "み垣もり衛士のたく火の夜はもえ昼は消えつつものをこそ思へ"
  },
  {
    id: 50,
    speech: "ん。君がためおしからざりし命さえ長くもがなと思いけるかな",
    upper: "きみがためをしからざりしいのちさへ",
    lower: "ながくもがなとおもひけるかな",
    meaning:
      "あなたのためなら惜しいとは思わなかった私の命だが、会うことができた今は続いてほしいと思う",
    kanjikana: "君がため惜しからざりし命さへ長くもがなと思ひけるかな"
  },
  {
    id: 51,
    speech: "ん。かくとだにえやはいぶきのさしもぐささしも知らじなもゆる思いを",
    upper: "かくとだにえやはいぶきのさしもぐさ",
    lower: "さしもしらじなもゆるおもひを",
    meaning:
      "伊吹山のさしも草がではないが、これほどまで、あなたを思っているということあなたは知らない",
    kanjikana: "かくとだにえやはいぶきのさしも草さしも知らじなもゆる思ひを"
  },
  {
    id: 52,
    speech: "ん。明けぬればくるるものとは知りながらなお恨めしき朝ぼらけかな",
    upper: "あけぬればくるるものとはしりながら",
    lower: "なほうらめしきあさぼらけかな",
    meaning:
      "夜が明ければ日が暮れるものだと分かってはいても、あなたと別れる夜明けは恨めしい",
    kanjikana: "明けぬれば暮るるものとは知りながらなほ恨めしき朝ぼらけかな"
  },
  {
    id: 53,
    speech:
      "ん。なげきつつひとりぬるよのあくるまはいかにひさしきものとかは知る",
    upper: "なげきつつひとりぬるよのあくるまは",
    lower: "いかにひさしきものとかはしる",
    meaning:
      "嘆きながらひとりすごす私にとって夜が明けるのがどれほど長く感じられるかあなたは知らない",
    kanjikana: "歎きつつひとりぬる夜の明くるまはいかに久しきものとかは知る"
  },
  {
    id: 54,
    speech: "ん。忘れじの行く末まではかたければ今日を限りの命ともがな",
    upper: "わすれじのゆくすゑまではかたければ",
    lower: "けふをかぎりのいのちともがな",
    meaning:
      "忘れないと言うあなたの約束が守られるのは難しいので、いっそ今日を最後の命と思いたい",
    kanjikana: "忘れじの行く末まではかたければ今日を限りの命ともがな"
  },
  {
    id: 55,
    speech: "ん。滝のおとは絶えて久しくなりぬれど名こそ流れてなお聞こえけれ",
    upper: "たきのおとはたえてひさしくなりぬれど",
    lower: "なこそながれてなほきこえけれ",
    meaning:
      "滝音が聞こえなくなってから長い月日が過ぎたが、その名は今も伝えられている",
    kanjikana: "滝の音は絶えて久しくなりぬれど名こそ流れてなほ聞こえけれ"
  },
  {
    id: 56,
    speech: "ん。あらざらんこの世のほかの思い出に今ひとたびのあうこともがな",
    upper: "あらざらむこのよのほかのおもひでに",
    lower: "いまひとたびのあふこともがな",
    meaning:
      "私は死んでしまうが、あの世への思い出になるように、せめてもう一度会たい",
    kanjikana: "あらざらむこの世のほかの思ひ出に今ひとたぴのあふこともがな"
  },
  {
    id: 57,
    speech: "ん。めぐりあいて見しやそれともわかぬまに雲隠れにしよわの月かな",
    upper: "めぐりあひてみしやそれともわかぬまに",
    lower: "くもがくれにしよはのつきかな",
    meaning:
      "久しぶりにめぐり会ったのに、あなたかどうかも分からない。雲に隠れた夜中の月のようだ",
    kanjikana: "めぐりあひて見しやそれともわかぬまに雲隠れにし夜はの月かな"
  },
  {
    id: 58,
    speech: "ん。ありまやまいなの笹原風吹けばいでそよ人を忘れやはする",
    upper: "ありまやまゐなのささはらかぜふけば",
    lower: "いでそよひとをわすれやはする",
    meaning:
      "有馬山の猪名の笹原に風が吹くその音のように、どうしてあなたを忘れようか",
    kanjikana: "ありま山ゐなの笹原風吹けばいでそよ人を忘れやはする"
  },
  {
    id: 59,
    speech: "ん。やすらはで寝なましものをさよふけてかたぶくまでの月を見しかな",
    upper: "やすらはでねなましものをさよふけて",
    lower: "かたぶくまでのつきをみしかな",
    meaning:
      "来ないと知っていたら寝てしまえばよかったものを月が傾くまで眺めてしまった",
    kanjikana: "やすらはで寝なましものをさ夜ふけてかたぶくまでの月を見しかな"
  },
  {
    id: 60,
    speech: "ん。大江山いく野の道の遠ければまだふみも見ずあまの橋立",
    upper: "おほえやまいくののみちのとほければ",
    lower: "まだふみもみずあまのはしだて",
    meaning:
      "大江山の生野の道は遠いので、まだ天の橋立へは行ったこともないし手紙も来ない",
    kanjikana: "大江山いく野の道の遠ければまだふみも見ずあまの橋立"
  },
  {
    id: 61,
    speech: "ん。いにしへの奈良の都のやえざくら今日ここのえににおいぬるかな",
    upper: "いにしへのならのみやこのやへざくら",
    lower: "けふここのへににほひぬるかな",
    meaning:
      "昔奈良の都で咲き誇っていた八重桜が、今日はこの宮中で咲き誇っている",
    kanjikana: "いにしへの奈良の都の八重桜今日九重ににほひぬるかな"
  },
  {
    id: 62,
    speech: "ん。よをこめてとりのそらねははかるともよに逢坂の関は許さじ",
    upper: "よをこめてとりのそらねははかるとも",
    lower: "よにあふさかのせきはゆるさじ",
    meaning:
      "夜に鶏の鳴き声を真似てだまそうとしても、逢坂の関は、開くことはない",
    kanjikana: "夜をこめてとりのそらねははかるともよに逢坂の関は許さじ"
  },
  {
    id: 63,
    speech: "ん。今はただ思い絶えなんとばかりを人づてならで言うよしもがな",
    upper: "いまはただおもひたえなむとばかりを",
    lower: "ひとづてならでいふよしもがな",
    meaning:
      "今はもうあなたのことは思い切ろうと決めた、そのことだけでも直接会って伝えたい",
    kanjikana: "今はただ思ひ絶えなむとばかりを人づてならで言ふよしもがな"
  },
  {
    id: 64,
    speech: "ん。朝ぼらけ宇治のかわぎり絶え絶えにあらわれわたるせぜのあじろぎ",
    upper: "あさぼらけうぢのかはぎりたえだえに",
    lower: "あらはれわたるせぜのあじろぎ",
    meaning:
      "夜が明けるころ宇治川の川霧が切れ切れに、瀬ごとの網代木があらわれてくる",
    kanjikana: "朝ぼらけ宇治の川霧絶え絶えにあらはれわたる瀬々の網代木"
  },
  {
    id: 65,
    speech: "ん。恨みわびほさぬ袖だにあるものを恋にくちなん名こそおしけれ",
    upper: "うらみわびほさぬそでだにあるものを",
    lower: "こひにくちなむなこそをしけれ",
    meaning:
      "恨み涙で乾くひまがない袖も口惜しいが恋の噂で私の名が落ちてしまうのはもっと口惜しい",
    kanjikana: "恨みわびほさぬ袖だにあるものを恋にくちなむ名こそ惜しけれ"
  },
  {
    id: 66,
    speech: "ん。もろともにあわれと思えやまざくら花よりほかに知る人もなし",
    upper: "もろともにあはれとおもへやまざくら",
    lower: "はなよりほかにしるひともなし",
    meaning: "お互いあわれと思ってくれ山桜。花の他に知る人はいないから",
    kanjikana: "もろともにあはれと思へ山桜花よりほかに知る人もなし"
  },
  {
    id: 67,
    speech: "ん。春のよの夢ばかりなるたまくらにかいなく立たん名こそおしけれ",
    upper: "はるのよのゆめばかりなるたまくらに",
    lower: "かひなくたたむなこそをしけれ",
    meaning:
      "春の夜の僅かばかりのあなたの腕枕で、つまらない噂が立つことのが残念だ",
    kanjikana: "春の夜の夢ばかりなる手枕にかひなく立たむ名こそ惜しけれ"
  },
  {
    id: 68,
    speech: "ん。心にもあらでうき世にながらえば恋しかるべきよわの月かな",
    upper: "こころにもあらでうきよにながらへば",
    lower: "こひしかるべきよはのつきかな",
    meaning:
      "心にもなく浮世を生きながらえたなら、この夜の月が恋しく思い出されることであろう",
    kanjikana: "心にもあらでうき世にながらへば恋しかるべき夜はの月かな"
  },
  {
    id: 69,
    speech: "ん。嵐吹くみむろの山のもみぢばは竜田の川のにしきなりけり",
    upper: "あらしふくみむろのやまのもみぢばは",
    lower: "たつたのかはのにしきなりけり",
    meaning: "嵐が散らした三室の山の紅葉の葉は龍田川で錦の織物のようだ",
    kanjikana: "嵐吹くみむろの山のもみぢ葉は竜田の川のにしきなりけり"
  },
  {
    id: 70,
    speech: "ん。寂しさにやどを立ちいでてながむればいづくも同じ秋の夕暮",
    upper: "さびしさにやどをたちいでてながむれば",
    lower: "いづこもおなじあきのゆふぐれ",
    meaning:
      "寂しくて家を出てあたりを眺めてはみたが、この秋の夕暮れの寂しさはどこも同じだ",
    kanjikana: "寂しさにやどを立ちいでてながむればいづくも同じ秋の夕暮"
  },
  {
    id: 71,
    speech: "ん。夕されば門田の稲葉おとづれてあしのまろ屋に秋風ぞ吹く",
    upper: "ゆふさればかどたのいなばおとづれて",
    lower: "あしのまろやにあきかぜぞふく",
    meaning:
      "夕方になると家の前にある田の稲葉を音をたてて、葦のそまつな小屋に秋風が吹く",
    kanjikana: "夕されば門田の稲葉おとづれてあしのまろ屋に秋風ぞ吹く"
  },
  {
    id: 72,
    speech: "ん。おとに聞くたかしの浜のあだ波はかけじや袖の濡れもこそすれ",
    upper: "おとにきくたかしのはまのあだなみは",
    lower: "かけじやそでのぬれもこそすれ",
    meaning:
      "評判の高い高師の浜の寄せてはかえす波で、袖を濡らさないようにしよう",
    kanjikana: "音に聞くたかしの浜のあだ波はかけじや袖の濡れもこそすれ"
  },
  {
    id: 73,
    speech: "ん。高砂のをのへの桜咲きにけりと山のかすみ立たずもあらなん",
    upper: "たかさごのをのへのさくらさきにけり",
    lower: "とやまのかすみたたずもあらなむ",
    meaning:
      "高砂の峰にも桜の花が咲いたようだから、手前の山の霞よ、どうか立たないでくれ",
    kanjikana: "高砂のをのへの桜咲きにけりと山のかすみ立たずもあらなむ"
  },
  {
    id: 74,
    speech: "ん。うかりける人をはつせの山おろしよはげしかれとは祈らぬものを",
    upper: "うかりけるひとをはつせのやまおろしよ",
    lower: "はげしかれとはいのらぬものを",
    meaning:
      "冷たかった人の心が変わるようにお祈りしたが初瀬の山おろしよ激しくなれとは祈らなかった",
    kanjikana: "うかりける人を初瀬の山おろし激しかれとは祈らぬものを"
  },
  {
    id: 75,
    speech: "ん。ちぎりおきしさせもが露をいのちにてあわれ今年の秋もいぬめり",
    upper: "ちぎりおきしさせもがつゆをいのちにて",
    lower: "あはれことしのあきもいぬめり",
    meaning: "あなたの約束を命に待っていたが、むなしく今年の秋もすぎてしまう",
    kanjikana: "ちぎりおきしさせもが露を命にてあはれ今年の秋もいぬめり"
  },
  {
    id: 76,
    speech: "ん。わたの原漕ぎいでて見ればひさかたの雲居にまごう沖つ白波",
    upper: "わたのはらこぎいでてみればひさかたの",
    lower: "くもゐにまがふおきつしらなみ",
    meaning:
      "大海原に船を漕ぎ出してみると、遠くの方で雲と見わけがつかないような白波が立っている",
    kanjikana: "わたの原漕ぎいでて見ればひさかたの雲居にまがふ沖つ白波"
  },
  {
    id: 77,
    speech: "ん。瀬をはやみ岩にせかるる滝川のわれてもすえにあわんとぞ思う",
    upper: "せをはやみいはにせかるるたきがはの",
    lower: "われてもすゑにあはむとぞおもふ",
    meaning:
      "川の流れが早いので、急流が分かれてもまたひとつになるように、我々もきっと結ばれるものと思う",
    kanjikana: "瀬を旱み岩にせかるる滝川のわれても末にあはむとぞ思ふ"
  },
  {
    id: 78,
    speech: "ん。淡路島かよう千鳥の鳴く声にいくよ寝覚めぬ須磨の関もり",
    upper: "あはぢしまかよふちどりのなくこゑに",
    lower: "いくよれざめぬすまのせきもり",
    meaning:
      "淡路島から通ってくる千鳥の鳴き声に、幾晩目を覚ましたことであろうか、須磨の関の関守は",
    kanjikana: "淡路島かよふ千鳥の鳴く声にいく夜寝覚めぬ須磨の関もり"
  },
  {
    id: 79,
    speech: "ん。秋風にたなびく雲の絶え間よりもれいづる月の影のさやけさ",
    upper: "あきかぜにたなびくくものたえまより",
    lower: "もれいづるつきのかげのさやけさ",
    meaning:
      "秋風に吹かれてたなびいている雲の切れ間から、漏れ出る月の光は清らかだ",
    kanjikana: "秋風にたなびく雲の絶え間よりもれいづる月の影のさやけさ"
  },
  {
    id: 80,
    speech: "ん。ながからん心も知らず黒髪の乱れてけさはものをこそ思え",
    upper: "ながからむこころもしらずくろかみの",
    lower: "みだれてけさはものをこそおもへ",
    meaning:
      "あなたの心が末永く変わらないかどうか、私の心も乱れて、今朝は物思いに沈んでいる",
    kanjikana: "長からむ心も知らず黒髪の乱れて今朝(けさ)はものをこそ思へ"
  },
  {
    id: 81,
    speech: "ん。ほととぎす鳴きつるかたをながむればただ有明の月ぞのこれる",
    upper: "ほととぎすなきつるかたをながむれば",
    lower: "ただありあけのつきぞのこれる",
    meaning:
      "ほととぎすの鳴き声が聞こえたので、その方に目をやってみたが、空には有明の月が残っていた",
    kanjikana: "ほととぎす鳴きつるかたをながむればただ有明の月ぞ残れる"
  },
  {
    id: 82,
    speech: "ん。思いわびさても命はあるものをうきにたえぬは涙なりけり",
    upper: "おもひわびさてもいのちはあるものを",
    lower: "うきにたへぬはなみだなりけり",
    meaning:
      "悩み苦しんでいても命だけはどうにかあるものの、耐えかねるのは流れる涙だ",
    kanjikana: "思ひわびさても命はあるものをうきにたへぬは涙なりけり"
  },
  {
    id: 83,
    speech: "ん。世の中よ道こそなけれ思いいる山の奥にも鹿ぞ鳴くなる",
    upper: "よのなかよみちこそなけれおもひいる",
    lower: "やまのおくにもしかぞなくなる",
    meaning:
      "世の中というものは逃れる道がない!山奥でも、鹿が鳴いて世の無常を思わせる",
    kanjikana: "世の中よ道こそなけれ思ひ入る山の奥にも鹿ぞ鳴くなる"
  },
  {
    id: 84,
    speech: "ん。ながらえばまたこの頃やしのばれんうしとみし世ぞ今は恋しき",
    upper: "ながらへばまたこのごろやしのばれむ",
    lower: "うしとみしよぞいまはこひしき",
    meaning:
      "この先生きながらえるならば、今のつらいことなども懐かしく思い出されるのだろうか",
    kanjikana: "長らへばまたこの頃やしのばれむうしと見し世ぞ今は恋しき"
  },
  {
    id: 85,
    speech: "ん。よもすがらもの思う頃は明けやらでねやのひまさえつれなかりけり",
    upper: "よもすがらものおもふころはあけやらで",
    lower: "ねやのひまさへつれなかりけり",
    meaning:
      "一晩中悩んでいるので、なかなか夜は明けず、寝室の隙間さえも私につれなく感じられる",
    kanjikana: "夜もすがらもの思ふ頃は明けやらでねやのひまさへつれなかりけり"
  },
  {
    id: 86,
    speech: "ん。なげけとて月やはものを思わするかこちがおなるわが涙かな",
    upper: "なげけとてつきやはものをおもはする",
    lower: "かこちがほなるわがなみだかな",
    meaning:
      "嘆き悲しめと月は物思いをさせるのだろうか。まるで月の仕業であるかのように流れる私の涙ではないか",
    kanjikana: "歎けとて月やはものを思はするかこち顔なるわか涙かな"
  },
  {
    id: 87,
    speech: "ん。むらさめの露もまだひぬまきの葉に霧たちのぼる秋の夕暮",
    upper: "むらさめのつゆもまだひぬまきのはに",
    lower: "きりたちのぼるあきのゆふぐれ",
    meaning:
      "にわか雨が残した露も乾ききらないのに、槇の葉にはもう霧が立ちのぼっていく秋の夕暮れだ",
    kanjikana: "むらさめの露もまだひぬまきの葉に霧たちのぼる秋の夕暮"
  },
  {
    id: 88,
    speech:
      "ん。なにわえのあしのかり寝のひとよゆえ身をつくしてや恋いわたるべき",
    upper: "なにはえのあしのかりねのひとよゆゑ",
    lower: "みをつくしてやこひわたるべき",
    meaning:
      "難波の芦の根のひと節ほどの短い夜のために、これからの一生を恋しなければならないのか",
    kanjikana: "なには江のあしのかり寝のひとよゆゑ身をつくしてや恋ひわたるべき"
  },
  {
    id: 89,
    speech: "ん。玉のおよ絶えなば絶えねながらえば忍ぶることの弱りもぞする",
    upper: "たまのをよたえなばたえねながらへば",
    lower: "しのぶることのよわりもぞする",
    meaning:
      "私の命よ、絶えることなら早く絶えて欲しい。生きながらえていると忍んでいる心も弱くなってしまう",
    kanjikana: "玉の緒よ絶えなば絶えね長らへば忍ぶることの弱りもぞする"
  },
  {
    id: 90,
    speech: "ん。見せばやな雄島のあまの袖だにも濡れにぞ濡れし色は変らず",
    upper: "みせばやなをじまのあまのそでだにも",
    lower: "ぬれにぞぬれしいろはかはらず",
    meaning:
      "お見せしたいものです。雄島の漁夫の袖でさえ、毎日濡れていても色は変わらないものなのに",
    kanjikana: "見せばやな雄島のあまの袖だにも濡れにぞ濡れし色は変らず"
  },
  {
    id: 91,
    speech: "ん。きりぎりす鳴くや霜よのさむしろにころもかたしきひとりかも寝ん",
    upper: "きりぎりすなくやしもよのさむしろに",
    lower: "ころもかたしきひとりかもねむ",
    meaning:
      "こおろぎが鳴いている霜の降る寒い夜に、むしろの上に衣の片袖を敷いて私はひとり寂しく寝るのだろうか",
    kanjikana: "きりぎりす鳴くや霜夜のさむしろにころもかた敷きひとりかも寝む"
  },
  {
    id: 92,
    speech: "ん。わが袖は潮ひに見えぬ沖の石の人こそ知らねかわくまもなし",
    upper: "わがそではしほひにみえぬおきのいしの",
    lower: "ひとこそしらねかわくまもなし",
    meaning:
      "私の袖は、人は知らないでしょうが、恋のために流す涙で乾くひまさえない",
    kanjikana: "わが袖は潮ひに見えぬ沖の石の人こそ知らね乾(かわ)くまもなし"
  },
  {
    id: 93,
    speech: "ん。世の中は常にもがもななぎさ漕ぐあまのおぶねの綱手かなしも",
    upper: "よのなかはつねにもがもななぎさこぐ",
    lower: "あまのをぶねのつなでかなしも",
    meaning:
      "この世の中は変わらないで欲しいものだ。渚を漕ぐ漁師の小船の引き綱がかなしい",
    kanjikana: "世の中は常にもがもななぎさ漕ぐあまのを舟の綱手かなしも"
  },
  {
    id: 94,
    speech: "ん。み吉野の山の秋風さよふけてふるさと寒くころも打つなり",
    upper: "みよしののやまのあきかぜさよふけて",
    lower: "ふるさとさむくころもうつなり",
    meaning:
      "吉野の山の秋風に、夜もしだいに更けてきて衣をうつ砧きぬたの音が身にしみてくる",
    kanjikana: "み吉野の山の秋風さ夜ふけてふるさと寒くころも打つなり"
  },
  {
    id: 95,
    speech: "ん。おおけなくうき世の民におおうかなわが立つそまに墨染の袖",
    upper: "おほけなくうきよのたみにおほふかな",
    lower: "わがたつそまにすみぞめのそで",
    meaning: "世の中の人々の上に、墨染の袖を被いかけよう",
    kanjikana: "おほけなくうき世の民におほふかなわが立つそまに墨染の袖"
  },
  {
    id: 96,
    speech: "ん。花さそう嵐の庭の雪ならでふりゆくものはわが身なりけり",
    upper: "はなさそふあらしのにはのゆきならで",
    lower: "ふりゆくものはわがみなりけり",
    meaning:
      "降っているのは、嵐が庭に散らしている花吹雪ではなくて、実は歳をとっていくわが身なのだ",
    kanjikana: "花さそふ嵐の庭の雪ならでふりゆくものはわが身なりけり"
  },
  {
    id: 97,
    speech: "ん。こぬ人をまつほの浦の夕なぎにやくやもしおの身もこがれつつ",
    upper: "こぬひとをまつほのうらのゆふなぎに",
    lower: "やくやもしほのみもこがれつつ",
    meaning: "来ない人を待ち焦がれているのは、焼かれる藻塩のように、苦しい",
    kanjikana: "来ぬ人をまつほの浦の夕なぎにやくやもしほの身もこがれつつ"
  },
  {
    id: 98,
    speech: "ん。風そよぐならの小川の夕暮はみそぎぞ夏のしるしなりける",
    upper: "かぜそよぐならのをがはのゆふぐれは",
    lower: "みそぎぞなつのしるしなりける",
    meaning:
      "風がそよぐならの小川の夕方は、川辺の禊祓(みそぎはらい)を見ると、まだ夏である",
    kanjikana: "風そよぐならの小川の夕暮はみそぎぞ夏のしるしなりける"
  },
  {
    id: 99,
    speech: "ん。人も惜し人も恨めしあぢきなく世を思うゆえにもの思ふ身は",
    upper: "ひともをしひともうらめしあぢきなく",
    lower: "よをおもふゆゑにものおもふみは",
    meaning: "人が愛しく、また恨めしく、世を歎くから、もの思いをする自分がある",
    kanjikana: "人も惜し人も恨めしあぢきなく世を思ふゆゑにもの思ふ身は"
  },
  {
    id: 100,
    speech: "ん。ももしきや古き軒ばの忍ぶにもなおあまりある昔なりけり",
    upper: "ももしきやふるきのきばのしのぶにも",
    lower: "なほあまりあるむかしなりけり",
    meaning: "昔の事はいくら偲んでも偲びきれないことだ",
    kanjikana: "ももしきや古き軒ばの忍ぶにもなほあまりある昔なりけり"
  }
];

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